アスリートインタビュー
INTERVIEW
E-Fitが、ランナーとしての可能性を広げてくれる。
最新のトレーニングシステム「E-Fit」。医療分野の最先端技術から生まれた全身型EMSは、どのような機能を持ち、どんなトレーニング効果が期待できるのでしょうか。市民ランナーの星として注目される吉田香織選手(TEAM R×L所属)、シュトゥットガルト世界選手権5位入賞の経歴を持つ打越忠夫コーチ、そしてE-Fitチーフトレーナー草野豊勝が、それぞれの視点から語ります。
コンディションUPへ
E−Fitトレーニングを導入
草野 本格的なマラソンシーズンも間近ですが、いまのコンディションはいかがですか?
吉田 昨シーズンは、4月の長野マラソンから、3月の名古屋ウィメンズマラソンまで、5大会に出場したんですが、シーズンが終わった後に疲労が残った感覚がありました。そこで2017年は、4月から6月をオーバーホール期間にして、練習の量、質を落としています。現在は、徐々にコンディションを上げている状態ですね。
草野 今回は、コンディションを上げるタイミングで、E-Fitを取り入れていただきましたが、その理由はどこにあるのでしょう?
吉田 E-Fitは、昨年、大阪国際女子マラソンを走る前に一度試したことがあって、そのときに一気に調子が上がった経験があったので、今回はシーズン前のトレーニングとして取り入れさせてもらいました。
打越 シーズン中に新しい試みを取り入れるのは、リスクもありますから、シーズン前に試したかったということです。
吉田 昨シーズンはレースのスケジュールがつまっていて、E-Fitを活用するタイミングが見極められなかったという事情もありますね。
草野 これは、E-Fitのトレーナーとして、ぜひ聞いてみたいんですが、吉田さんご自身にとって、コンディションが上がるというのは、具体的にどういう感覚なのでしょう。
吉田 E-Fit体験後に出場した大阪国際女子マラソンでは、最初のハーフを1時間11分ほどで走っていますし、自己記録を超える記録を狙えるんじゃないかというほどの感覚を持てました。それまでになかったコンディションだったと思います。
打越 確かに、大阪国際女子マラソンは、彼女の可能性がさらに広がったと感じられる走りでしたね。その段階では、E-Fitトレーニングの成果だとは確信できなかったのですが、今年、あらためてトレーニングに組み入れてみて、大阪国際女子マラソンでの調子のよさは、E-Fitによるものなのかもしれないと感じて始めています。
吉田 最初にE-Fitトレーニングを試した時は、それまでのランナー人生で味わったことのないほどの筋肉痛を経験したんですが、痛みがなくなってからは、調子がどんどん上がっていることが感じられる。ちょっと衝撃的な経験でしたね。
打越 今シーズンに向けてのE-Fitトレーニングは、2ヵ月ほど前から始めています。練習の流れを追って見ていると、実際にコンディションはよくなっているという印象です。
使えていなかった筋肉が動く
印象的だった初めての体験
草野 最初にE-Fitトレーニングにいらっしゃったのは、他のランナーの方の紹介でしたよね。
吉田 そうです。練習パートナーが、草野さんにお世話になっていたので…。 それまでも、筋力トレーニングの重要性は感じてはいたのですが、ウエイトトレーニングをし過ぎると筋肉の重さが負荷になってしまう場合もあって、なかなか取り入れられなかったんです。最近、注目されているトレーニングメソッドも、いくつか試してみたんですが、末端を鍛える印象のトレーニングが多くて、体幹を鍛えるという感覚が得られない。ところが、E-Fitトレーニングは、初めて試したときから、これは違うぞと実感できました。
草野 確かに、日本では私たちだけが提供している最先端のエクササイズですが、違いを感じたのは、具体的にどういった点だったのでしょう。
吉田 E-Fitトレーニングを行ってから、走るときに使う筋肉を意識できるようになったんですよ。例えば、前腿から臀部にかけて、ここの筋肉をこう動かすと、速く走れるんだとか、ここがスムーズに動かないと、ペースが落ちるというような感覚ですね。
草野 なるほど。人間の筋肉は、収縮弛緩の際に微弱な電流を放出します。ですから、自分では意識して動かせなかった筋肉が、E-Fitで電気的に刺激を入れることで、動かし方を思い出すきっかけになった可能性はありますね。使えなかった筋肉を意識することができるようになることも、十分ありえると思います。
吉田 トラック種目や中距離種目を経験してから、マラソンを走るようになるランナーが多いんですが、だんだん距離を伸ばしていくなかで、忘れてしまう動きがあるような気がします。そんな忘れてしまった動きを、呼び戻してくれる感覚がありますね。
打越 しばらく競技から離れることで衰えを感じる部分についても、E-Fitトレーニングで外部刺激を入れながらトレーニングを続けることで、力を取り戻せるのではないかと期待しています。筋肉の複雑な動きを意識できる、若い頃の動きを取り戻せる感覚というのは、ある程度の年齢になってから走り始めた市民ランナーの皆さんにとっても、魅力的かもしれません。
新しい試みを次に繋げる
そのための一歩として
打越 もう一つ、痛みが軽減されている感覚もあるんです。現役のころから感じていた左のアキレス腱の痛みなんですが、E-Fitトレーニングを取り入れてから、痛みの範囲が狭くなった気がするんですよ。
草野 治療目的のツールではないのですが、E-Fitトレーニングでは、最初に、スクリーニングということで骨格のチェックをします。私がその時に感じたのは、打越さんは、動きのなかで、とくに左のふくらはぎを使っている。負荷がかかっているということでした。有効に使えない筋肉があるために、左ふくらはぎに負担がかかるのであれば、その筋肉に電気刺激を強く入れて使えるようにする。そんなプログラムでトレーニングをしたことで、痛みの軽減を感じていらっしゃるのかもしれません。
吉田 私は、市民ランナーの皆さんの練習をサポートすることもあるんですが、痛みや故障に悩んでる方も多いような気がします。特定の筋肉への負担を軽減できる動きを身につけることは、市民ランナーの皆さんにとっても大切かもしれません。できるだけ筋肉や関節に負荷をかけずに続けることができれば、長くランニングを楽しむことができますから…。
草野 E-FITトレーニングでは、速筋繊維と遅筋線維という二種類の筋繊維のうち、速筋線維が鍛えられます。速筋繊維は、加齢とともに減少しやすいので、市民ランナーの皆さんのなかで、とくに持久系が得意という方、あまり瞬発的な動きのトレーニングをしないという方は、速筋繊維が少なくなっている場合も多いと思います。ですから、E-Fitは、スピードが上げられない、スプリントが不得意という方にも適したトレーニングですね。速筋繊維は関節を保護する役目もあるので、ケガの予防効果も期待できると思います。
吉田 E-Fitで、筋刺激を入れながらトレーニングすると、20分ほどで限界近くまで追い込めますから、少ない時間をやりくりして練習するのにも役に立ちそうです。
打越 確かに、E-Fitトレーニングは、競技アスリートだけでなく、市民ランナーにとっても、メリットのあるトレーニングだと思います。とはいえ、いままで、取り入れようという動きがあったトレーニング理論や器具のなかで、定着したものはそれほど多くありません。E-Fitトレーニングが評価され定着するためには、実際に私たちがレースで結果を出す必要もあるのかもしれませんね。
吉田 私は、私自身の成果はもちろん、ただ長距離を走るだけではない、もっと効率的なトレーニングの方法を経験値として次に繋げていきたいと考えているんです。自分のパーソナルな経験とその成果を市民ランナーの皆さんと共有していくためにも、E-Fitトレーニングは、これからも継続していきたいと思っています。
草野 ありがとうございました。私たちも、全面的に協力したいと思います。
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